今、海外旅行に行っても良い?

海外旅行、航空券

この記事ではコロナが治りつつある2023年のゴールデンウィークあたりで海外旅行に行っても良いのかについて解説します。

結論

筆者の考えは、どうしても今、行かねばならない海外旅行、例えば海外出張や留学などを除けば、もう暫く様子を見ても良いのではないでしょうか?

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理由

現在、航空券がとにかく高い!

2023年4月現在、行き先を問わず海外航空券の高騰は著しく、2019年のコロナ前と比較すると方面によっては2〜3倍以上の値上がりもあります。理由の1つは、昨今の円安傾向の影響があります。大手日系航空会社(JALやANAなど)は円建てで航空券代が設定されてますが、外資系航空会社は現地通貨(主に米ドル建が多い)で最終的な利益計上する場合が多く、日本出発の航空券の場合、円安の影響によるマイナス分をカバーするために航空券代自体を上げる傾向にあります。

2つ目は、インバウンド需要(訪日観光需要)が戻ってきており、どの方面からのフライトも大方、既に予約がいっぱいです。(航空業界用語で『ロードファクターが高い』と表現されます)つまり、空席数が乏しい為、同じエコノミークラスでも残席に連動して座席単価が上がってしまいます。

3つ目は、航空券以外にかかる費用が高いのです。例えば、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)ですが、燃油サーチャージとは主に国際線において航空券代に上乗せされて徴収される料金です。原油の価格が高騰し、各航空会社の負担が急増した為にその一部を乗客にも負担して貰うことを目的としてこの制度が導入されました。(一部の航空会社では支払わなくても良い場合があります。)

その燃油サーチャージ代がとても高いのです。

例えば、2023年4月現在、JALで日本からロサンゼルスへ渡航する場合、一人片道36,800円、往復の場合は73,600円が航空券代に加算されます。ANAの場合でも、一人片道33,000円です。そのほかに航空保安料や施設利用料等も加算されるのです。

家族4人でアメリカへ旅行を計画した場合、航空券代とは別に燃油サーチャージだけで4人分合計:26万4千円以上が航空券代に加算されることになります。

この費用だけで十分、国内旅行を楽しめると思いませんか?

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現地での費用がとにかく高い!

大体の国では近年の価格高騰は著しく、日本より価格高騰率は高いのです。旅行にかかる現地での費用は滞在費をはじめ、食費、移動費、施設入場料などですよね。特に滞在宿泊費(ホテル代)の高騰も著しく、どの都市でもコロナ前と比較して1.5倍以上は値上がりしています。

そして食費については、実際、アメリカのラーメン店では一番シンプルなメニューでも1,000円以上しますし、ニューヨークなどの大都市では1杯2,000円以上します。価格高騰の上にさらに米ドルに対する円安も追い打ちをかけています。

ならば、最初から旅行会社のツアーに申し込むのはどうか?と言うことですが、確かに滞在費や食費、施設入場料はツアー費用に含まれており、現地での支払いはお土産代ぐらいでしょうか。

しかし、旅行ツアーは旅行会社が、航空券代+滞在費+食費+人件費+利益などを計算して価格設定してますので、現地での費用が高くなっている分、どうしてもツアー価格を上げざるを得ません。現在はコロナ前と比べるとツアー価格自体が高くなっているのがほとんどです。(旅行業界用語で現地ツアー費用全般を『ランドコスト』と言います)

現地で万が一、コロナに感染した場合は色々と面倒である!

2023年4月現在、日本出国・現地入国時にこれまで必要であったワクチン接種証明書(2回以上)陰性証明書の提出が不要となった国も徐々に増えてきました。ただしアメリカ(ハワイ含む)、グアム、サイパン等は必要です。

そして、日本への帰国の際、ワクチン3回以上接種の渡航者はPCR検査陰性証明書の取得は不要ですが、3回未接種の渡航者は現地出発前72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要となります。但し、これらは2023年5月8日以降(ゴールデンウィーク明け)不要になると先日、日本政府から発表がありました。

もし、現地でコロナに感染し発熱が出た場合、飛行機で帰国が可能か?といった問題が出てきます。

国土交通省より発熱があるお客様は搭乗を慎むようにいうお知らせは出ていますが、搭乗出来ないわけではありません。しかし、航空券購入に際しては搭乗者は航空会社と契約することになります。運送約款というものです。この運送約款に同意している以上、発熱があり航空会社より降りてくださいと言われれば従わざるを得ない場合があります。

これはコロナ前でも同じ事では?と思うのですが、同じです。但しコロナ渦になって、発熱に関する各航空会社の対応が厳しくなったのは事実です。その場合、現地での滞在を延ばしたり、現地の病院に出向く必要があります。もし海外旅行保険に入っていないと、とんでもない高額が請求される場合があることをお忘れなく。(クレジットカードの旅行付加保険では賄いきれないのがほとんどです。)

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まとめ

どうしても今、海外旅行に行かねばならない特別な理由がある場合は、そのチャンスと機会を失わないように海外旅行に行けば良いのですが、どうしても今じゃなければならない場合でなければ、もう少し待った方が良いと筆者は考えます。

まず燃油サーチャージは2023年4月以降、各方面ともに若干値段が下がりました。今は座席供給数よりも渡航需要が大きい為、座席が十分に足りておらず航空券代が高騰しています。徐々に運航便数も増えてくると、この需要供給バランスが改善され、航空券代はもう少し落ち着くと予想されます。

今は値段が高くてもどうしても海外旅行に行きたい人達が多数派の為、価格が釣り上がっている状況です。実際、旅行商品も2019年と比較すると高額旅行商品が売れているのも事実です。

時間の経過とともにマーケットの安定化、適正な価格競争、宿泊費等も徐々に落ち着くと思われます。(2023年4月現在)

旅行予算が限られている為、仕方なく海外の宿泊先ホテルでカップラーメンを食べて、行きたい観光スポットを幾つか諦めたりの節約旅行は、せっかくの海外旅行の楽しみが半減してしまいます。

航空券代や宿泊費などもう少し安定してから海外旅行を検討しても良いのではないでしょうか?

今は国内旅行で楽しむのも一つかもしれませんね。



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